個人事業主が法人デビットカードを利用する時の注意点
法人デビットは普通のデビットとほとんど変わらない

個人事業主でも銀行の法人口座を開設し、法人用のデビットカードを取得することは可能です。では、個人事業主が法人用のデビットカードを利用する場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか。まず知っておきたいのは、法人用だからといってカード自体に特殊な機能が付属しているわけではないという点です。たとえば、クレジットカードにはブラックカードと呼ばれるものがあります。このカードを持つこと自体が一種のステータスであり、空港のラウンジを無料で利用できるなどの特典もついていますが、法人用のデビットカードに付帯しているのは海外旅行時の傷害保険とショッピング保険ぐらいで、これらは個人用のデビットにもついています。
個人的な買い物は個人向けのデビットで行おう
また法人用のデビットカードを持っていること自体がすごいということにはなりません。というのは、デビットカード自体は申し込めば原則として審査なしで発行されるものだからです。したがって、ステータスを目当てにわざわざ法人口座を開設し、デビットカードに申し込むのはあまり意味のある行為ではないのです。また、法人用のデビットカードを使うと当然、法人口座からお金が引き落とされるので、経費に反映できない個人的な買い物をした場合、後々、会計処理で面倒なことになるかもしれません。したがって、法人口座とは別に一般口座も開設し、個人用のデビットカードを申し込んで、個人的な買い物はそちらで行うようにした方がいいでしょう。